「宇宙創成の謎に挑む最先端加速器」講演会のご案内
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最終更新日★2005.6.28
講演会ポスター

☆ 開催要項
1.
名 称
基礎科学フォーラム「宇宙創成の謎に挑む最先端加速器」
2.
会 期
平成17年5月29日(日) 13:00開場 13:30開演 17: 15終了
3.
会 場
東京ビッグサイト レセプションホール  A
4.
参 加費
無料
5.
定 員
500名 (先着順)
6.
主 催
高エネルギー物理学研究者会議 (JAHEP)、高エネルギー委員会
7.
共 催
高エネルギー加速器研究機構、日本加速器学会
 8.
協賛
日本物理学会
9.
後 援
日本科学未来館
10.
開 催趣旨
下記参照
11.
参 加対象者
一般
12.
講 演プログラム
(講演順)
「はじめに」
  野崎光昭氏(神戸大学教授、高エネルギー物理学研究者会議委員長)
「素粒子と宇宙」
  小柴昌俊氏(東京大学特別栄誉教授)
「最先端加速器で宇宙の謎に迫る」
  駒宮幸男氏(東京大学教授、素粒子物理国際研究センター長)
「加速器の波及効果」
  木原元央氏(高エネルギー加速器研究機構名誉教授、日本加速器学会会長)
「第3期科学技術基本計画への展望」
  有本建男氏(文部科学省、科学技術・学術政策局長)
「巨大科学が担う知的役割と経済的意義」
  立花隆氏(ジャーナリスト)
13.
事 務局
高エネルギー物理学研究者会議事務局
〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
神戸大学理学部 越智敦彦
電話: 078-803-5639, 5641
FAX: 078-803-5662
e-mail: hecsec@jahep.org

☆ 講演会の趣旨

宇宙創成の謎に挑む最先端加速器

 「宇宙は何故斯くあるのか?」という自然の神秘への挑戦は,素朴な好奇心と畏れに根ざした人類の根源的な営みである。古代より純粋な思惟と精 緻な観測によって構築された自然観は,近世において実験 −宇宙を支配する自然の法則を地上で検証する− という新たな手法を得て飛躍的に深化した。前世 紀初頭に発見された量子力学と相対性理論はそれまでの自然観を一変させ,同時に,よりミクロの世界を探るために開発された加速器の進歩は,分子,原子,原 子核,陽子・中性子からクォークという新たな自然界の階層性を暴き出した。現在,これらの素粒子は標準モデルという体系で見事に記述されているが,この標 準モデルにもその適応限界があり,それを超えうる次世代の大型加速器では全く未知の現象が発見され,再び我々に大きな自然観の変革をもたらす可能性があ る。一方マクロの世界に目を移せば,前世紀半ばに提唱されたビッグバン宇宙観が確立し,また最近の様々な宇宙観測では,宇宙の大半は正体不明のダークマ ターやダークエネルギーが占めているという驚くべき事実が明らかになった。これらの正体を解明するためにも,最先端技術を駆使した高エネルギー加速器に よってビッグバン直後の高温状態を地上に再現し,世界最高性能の望遠鏡でも決して見ることのできない宇宙誕生初期の状態を探らなければならない。

 最先端加速器をはじめとして,基礎科学を支える革新的技術は,19世紀末に発見された素粒子 −電子− が当時の最先端技術の賜であり,それに対するの 理解が現在の最先端エレクトロニクスをもたらしたように,現代社会にも計り知れない恩恵を与えている。高エネルギー加速器から派生した放射光光源は物質科 学や生命科学に新たな展開をもたらし,世界最大の加速器研究所である欧州CERNにおいて大規模研究プロジェクトでの情報交換の必要性から生み出された World Wide Web(WWW)は現代社会の構図を一変させた。このように目的指向ではなく純粋に好奇心に根ざした基礎研究は,思いもかけない波及効果をもたらしてき た。

 しかし一方で,莫大な費用を必要とする大型研究施設は一研究機関はもとより一国で整備することさえも困難な規模になりつつあり,国境を越えた取り組みが 余儀なくされるに至っている。50年前に欧州に設立されたCERNは,戦後の欧州復興や対米戦略の一環であったにせよ,国境を越えた基礎科学振興を先導す るものであった。自然の多様性の中に潜む共通の根本原理という究極の課題に挑む素粒子研究においては,国際協力は必然であり様々な国際共同研究が行われて いる。このような世界規模のプロジェクトに我が国としてどのように取り組むかは,我が国の基礎科学振興の戦略を考える上で喫緊の課題で
ある。

 本フォーラムでは最先端加速器が切り拓く素粒子と宇宙の姿を紹介するとともに,我が国における基礎科学のための大規模プロジェクトの将来を展望する。
世界物理年